ソロで生きる : 廃スキー場からの那須赤面山 ~ 2012年2月5日
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山域山名 那須甲子連峰 赤面山(1,701.1m)
山行期間 2012年2月5日(日)
山行形態 山スキー
天候 晴れのち曇り
参加者 4人(L:和○さん・佐○さん・河○さん・トラ山)
行程 駐車地点9:29~ゲレンデトップ10:47-10:59~赤面山頂11:47-12:08~ゲレンデトップ12:26-12:47~駐車地点13:00
行動時間 3時間31分
移動距離 約6.7km(GPS計測)
累積標高差 約±635m(GPS計測)
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先週末は大雪で思ったような山スキーはできなかった。今週末もコンディションは微妙。せっかく久しぶりの4人パーティーということで、和○さんが選んだのは赤面山。10年以上前に閉鎖された白河高原スキー場の元ゲレンデから赤面山に登るのだという。福島県中通り南部は大雪の影響も少なく、ラッセルの心配も少ないだろうとの読み。雪が少なくても多すぎても難儀するというのが山スキーだが、このところ大雪などで計画通りにいった山行が少ないので、確実なルートということでの選定だ。もちろんワタクシは赤面山が初めてだが、どんなルートであろうと初めての山というのはワクワク感があるものだ。福島市で他の3人と合流し高速に乗る。市街地にも結構雪のある福島市を離れ、南進していくと周りの風景も徐々に� �が少なくなっていく。逆に雪が少ないのではと心配になるほどだ。白河ICで降りて以前は有料道路だった那須甲子道路を通る。山の斜面を見ると雪は多いとは言えないが、滑るには問題無さそう。白河高原スキー場跡へ到着。このスキー場は2000年頃までは営業していたという。ゲレンデに一番近い道路脇には既に7~8台駐車していたので、少し戻って駐車場跡の脇に止める。特に駐車スペースは無いので、道幅の広いところを探して駐車するしかない。
道路脇で準備(防風柵の向こうがスキー場の駐車場跡)
兵どもが夢のあとの白河高原スキー場跡
ゲレンデ跡を登る
振り返ると眼下に平野部が広がる
駐車場跡にあるスノーシューのトレースにスキーを乗せて歩き始める。閉鎖になったスキー場はどことなく荒れた感じがするものだが、ここはそれほど荒れた感じがしない。それでもレストハウスの割れた窓ガラスが目に入ると、否応なく現実を見せつけられる。レストハウスの左脇を抜けるとゲレンデの登りが始まる。上の方にスノーシュー1人とスキー1人の先行者が見える。しっかりしたトレースがゲレンデの左端にあるので、レールに乗ったように快調に高度を上げる。ゲレンデにはカラマツらしき木が生えているが、まばらなので滑るのに支障は無いだろう。あまり楽ではトレーニングにもならないと思い、足に負荷をかけるべく自分ひとりトレースから外れて歩く。しかし比較的締まった雪質ではほとんどラッセル� �もならず、どれほどの効果があるだろうか。今日は快晴で日が照りつけ、風もないので氷点下でも暑くてかなわない。ついに薄い半袖Tシャツ1枚になる。それでも汗が流れるほどだ。1本目のリフト降り場まで登って小休憩。東側の眼下に広がる平野部には白河市街も望める。
整備されているような斜面
ソロの山スキー・ワタクシ以外の3人・ソロのスノーシューの順
ゲレンデトップ
緩斜面をしばらく登ると30度ほどの斜面が見えてくる。ブッシュが全然出ていないきれいな斜面で、圧雪こそされていないが整備されたゲレンデのようにさえ見える。営業を止めて10年以上なのに不思議な感じがする。ここも左寄りにトレースがあり、途中までは直登でその後ジグを切って登っている。斜面は既に何人かの気持ちよさそうなシュプールが弧を描いている。この斜面を登り切ると2本目のリフト降り場でゲレンデトップになる。赤面山登山口の表示板のある横で小休憩とする。
那須岳(茶臼岳)と朝日岳
山頂まではあと一息
赤面山の山頂
山頂より那須連峰の眺め
旭岳(赤崩山)
大白森山
スダレ山のシュプール(左端)
この先は夏道沿いにしばらく林間を歩く。林を抜けると視界が広がり、左手に朝日岳や茶臼岳が見えてくる。山頂まではなだらかな斜面だが、風で飛ばされるのか雪の付きは良くなくブッシュも出ている。のっぺりとした山頂に着くとスノーシューの先行者がひとり。西から雲が流れてきて曇り空になってきたが、まだ那須連峰の眺めは得られた。昨年11月に登った旭岳(赤崩山)が真っ白な姿を見せている。もう少し右を見ると特徴的な形の太白森山。西のすだれ山(地図表記無く正式名称ではない)の東斜面にはシュプールが見えるが、おそらくマウントジーンズスキー場から登って滑ったのだろう。
山頂よりの滑降
林間を抜ける
山頂には長居はせずに滑降に取りかかる。ウインドパックされた重めの雪で、ブッシュも出ているとあっては滑りを楽しむとはいかない。それでも条件の良さそうな斜面をつなぎ、林間をゲレンデトップまで滑り降りて昼食休憩とする。こんな穏やかな日に山を楽しめることに感謝しつつ、自分で握ってきたお握りをパクつく。3個中1個は間違って甘い梅干しを入れたお握りだったが、仕方なく我慢して呑み込む。
ゲレンデ跡を滑る
快適な滑降
あっという間に下のゲレンデに
さてゲレンデ跡の滑降だ。斜度のある一番上の斜面にドロップする。程よい斜度で雪の重さもあまり気にならず、快適にターンを刻むことが出来る。こんな時は年齢も何も関係なく、声を上げながら一気に滑り降りるのが最高に気持良い。撮影に数度立ち止まったものの、あっという間に駐車地点に着いてしまう。以前はゲレンデだったのだから当たり前といえば当たり前だが、気持ちよく滑り降りることが出来た。今日のようなピストンなら、赤面山は手頃な半日コースといえる。山頂から北東尾根を自然の家に向かうなど、いくつか1日を要するルートは考えられるが、赤面山は手頃な山スキーコースとして楽しむのが合っているような気がする。ちょっと物足りない気持ちもあったが、家に帰って晩酌した後は爆睡だった� �で、この頃体重増加気味の自分にはちょうど良かったのかもしれない。
ルート図(赤:登り 青:下り)
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